第3の使命
1900年代初頭のドイツ・バウハウスでモダンデザインの最初の運動がスタートしました。この動きは「美」を合理的、機能的にとらえ、大量生産による「美の民主化」を果たしました。その後デザインは主に企業の利益追求や経済振興の手法として、ものづくりやコミュニケーションの効率化の中でその役割を果たしてきました。そして今、デザインは新たな第3の使命を果たすべき時代をむかえています。それは「市民のひとりひとりが豊かに暮らせる社会」を実現するための活動です。
デザイン都市
世界は環境汚染、エネルギーなどさまざまな課題を抱えています。地域社会も高齢化や景観など多くの問題に直面しています。最初のムーブメントから約100年を経たデザインは「美の提供」から「課題の解決」へとその能力を進化させてきました。デザインはその力を今こそ社会のため、市民のために活用しなければなりません。FUKUOKAデザインリーグでは一人のデザイナーでは対応できないこれらの課題に対して、あらゆるデザイン領域を統合したトータルなアプローチをおこなうことにより、「デザイン都市=市民が豊かに暮らせる社会」の実現を目指します。
世界へ
現在国内ではFUKUOKAデザインリーグと同様の目的による活動が仙台、広島、札幌、富山などで起こりつつあります。「デザインを社会のために」という志のもとに、私たちはこれらの都市と連携をとり、さらにアジア、世界へ向けた情報発信をおこない、この新たなムーブメントを大きく育てていきたいと考えています。